人気グループ嵐のメンバー松本潤さんが主演を務める映画「ナラタージュ」が10月7日公開となりました。初日には東京港区にあるTOHOシネマズ六本木ヒルズにて、舞台挨拶が行われ、出演者が集まりました。どんな作品に仕上がったのでしょうか?
松本潤、有村架純の共演作
映画「ナラタージュ」は「世界の中心で、愛をさけぶ」や「北の零年」などで知られる行定勲監督の作品です。主演の松本さんは高校教師役。共演の有村架純さんは、その教え子という設定。
舞台は有村さん演じる工藤泉が高校を卒業してからの物語で、「壊れるくらい、あなたが好きでした。」という映画のキャッチフレーズにあるように、禁断の恋に惹かれる切なくも激しい恋愛ストーリーです。
4年ぶりに主演映画を撮影したという松本さんは、「忘れられない作品になった」と特別な思いを語りました。
この日の舞台挨拶には、共演の坂口健太郎さんや大西礼芳さん、古舘佑太郎さんらも登壇して、ファンを沸かせました。
試写を終えた松本さんの感想は?
「今までとは違う表現方法を勉強させていただきました。今後役だけに限らず、何かを表現する時のやり方も広げてもらえた作品になりました」と行定監督に改めて感謝した松本さん。
映画のキャッチフレーズにちなんで、「壊れるくらい好きな人、ものは?」と司会者から質問され、松本さんは、「自分の恋愛ではなく、自分が今まで生きてきたものを振り返るような時間だった。」と語り、
「もう会えない人のことをすごく考えた。(亡くなった)中村勘三郎さんとか、蜷川幸雄さんとか、自分の家族も含めて…自分が人の人生の中で、どれだけ記憶に残ることが出来るか、何かを与えられるかということを、エンドロールを聴いている時に、すごく考えさせられた。」と感慨深げに語りました。
すでにトップクラスのスターとなり、人々の記憶にも残るアーティスト、タレントとして活動されている嵐の松本さんですが、日々さまざまなことを考え、役者としても成長を続けているんですね!
行定監督「キャスティングに感謝!」
行定監督がこの原作に出会ったのは12年前なんだとか。その際、映画化したくて10年もの期間キャスティングに迷い、悶絶していたそうです。
「有村さんはまだデビューしていない。松本さんは若かった。このキャスティングにめぐり会うために10年かかり映画は作るべき時に作られるものだと分かった。隅から隅までキャストに恵まれ…あいまいな愛の話ですが豊かになった」と、改めてキャスティングに恵まれた感謝を伝えました。
この日の舞台挨拶では鏡割りも行われました。作品では雨が降るシーンも多かったため、実際の雨水が入った樽を使用したそうです。松本さんは「すごい透き通ってますね。きれいな雨水ですね」と笑顔で話していました。
行定監督、松本潤さんの自信作「ナラタージュ」は、雨水のように透明感のある素敵な映画です。ぜひ劇場で観たいですね!