急な腰痛、ぎっくり腰、経験ありますか?腰は人体のかなめですから、ここが痛いとどうにも動けません。かろうじて家に帰れたけど、どうしよう・・・
腰痛の治療はいろいろありますが、今回は自分でできるケアをひとつ紹介します。すべての腰痛が治るわけではありませんが、症状がかるくなったり治癒が早まることは期待できます。
もしあなたが腰痛であれば、今回のケアをぜひ知ってくださいね。
なぜ腰痛に?
腰痛とは筋肉のバランスのくずれから起きます。全身の筋肉がバランスよくついていて、バランスよくつかわれていれば、腰痛は出ません。座りっぱなしとか、同じ動作の繰り返しで、筋バランスがくずれて痛みが発症します。
ギックリ腰になった人がよく「重いものを持ったから」とかいいますが、おそらくそれ以前にもう腰が限界にきていたのです。たまたま重いものを持ったのがきっかけになっただけ、というケースがほとんどです。
それでは筋バランスのくずれについてくわしく解説します。
腰痛にはお腹が重要
人のカラダは表と裏でバランスをとっています。腰が「裏」としたら「表」はお腹です。このお腹と腰の筋肉がだいたい同じように使われて、同じように疲れたりしていればバランスは良いのです。
たいていは腰を使い、腰が疲れて、腹筋はそうでもないことがほとんどです。それで腰の負担ばかりが増えて、腰痛になり、ひどい場合はぎっくり腰です。
腰が痛くても自分では手が届かず、さすったりもできない。病院に行ったけど、まだしくしく痛い。そんなときは横になって、お腹をケアするんです。
お腹側で痛いところを探ります
痛い腰は安静が第一。もんだりしては危ないです。まず仰向けで横になりましょう。あしを伸ばすと腰がつらい人は、膝を曲げてその下にクッション等を入れて、楽にしてください。
あとはその体制でお腹をほぐします。おへそのまわりで半径10cmくらいを手でさすったり、少し押したりして、カタイ・痛いところがないかどうかを探ります。腰が痛いひとはお腹のどこかにコリや痛みがおそらくあります。ぎっくり腰の人は、お腹もカチカチに緊張してしまいます。お腹を押しても激痛が走るでしょう。
もうひとつのポイントは「そけい部」です。そけい部とは、ビートたけしが「コマネチ!」とやる部分です(あしの付け根)。腰痛があるとここもかたくなっています。
かるくやさしくお腹をケア
お腹やそけい部を探って、カタイ・痛いところに手で触れます。マッサージは刺激が強すぎます。手のひらをあてて、かすかに圧をかけたり、さすったり、手のひらの熱を伝えたりと、その位かるくおこなってください。痛みを感じないように、呼吸を止めないで、気持ちよ~く、気持ちよ~く、なでるのも良いです。
腰からくるお腹の緊張は、そう簡単にはとれないかもしれません。手をあてながら、痛いのを忘れるような感じで、かる~く行うのが大事です。決して早く治そうと思って急がないでくださいね。
お腹の緊張がゆるんで腰がゆるみます
5~10分お腹のケアをして、少しでもお腹が楽になった感じがあればOKです。これで安静にしているときの回復が早まることが期待できます。とにかくあせらずに、自分なりにお腹をいたわってください。
その後、病院やべつの治療院などに行かれる人はそうして下さいね。
今回は自分でする腰痛ケアをお伝えしました。腰が今痛くなくても、お腹を探ったら痛いところがあったという人は、いつ腰に痛みが出てもおかしくないかもしれません。
もしあなたが腰痛、または腰痛の予兆を感じたら、ぜひお腹のケアを試してみてください。