この世に人間関係の悩みは尽きないですね。その人間関係のなかで、特に親子・夫婦に起きやすい悩みがあります。今回はその悩みが起きる原因について解説します。
親子だから・・・夫婦だから・・・
他人だったらそれほど気にならないのに、親子・夫婦の間ではそれがイライラ・怒り・苦しみになってしまう。それはなぜでしょう?
その理由は、他人よりは近しい存在だからであり、楽しいときもそうでないときも、共にいる時間が長いからです。そして長いだけに「きっとわかってくれているはず」という思い込が生じてしまうんです。
ずっと小さい頃から一緒にいるんだから、言わなくてもわかっているよね・・・
結婚してずっと暮らしているから、言わなくても大丈夫だよね・・・
「だからいわなくても、わかってくれているよね」と思っているのが、実はわかっていないんです。
近くにいると、コミュニケーションを省略してしまうんです
親子や夫婦として日々一緒に過ごしていると、案外大事なコミュニケーションをおろそかにしがちです。
例えば、他人にやさしくしてもらったり、助けてもらったりしたら、おそらく感謝の意を伝えます。他人に迷惑をかけたら、丁重に謝りますよね。
それが親子・夫婦だとこういう思いに陥りやすいんです。
・いつものことだからスルーしていいよね
・お互いやることをやっているんだからいいよね
・親子・夫婦なんだから、いちいち言わなくてもいいよね
どうですか?あなたにもどれかあてはまりますか?
この小さな積み重ねが、何かのきっかけで大ゲンカになってしまうんです。
近い存在だからこそコミュニケーションは大事です
一番身近な存在だからこそ、長い話し合いよりも、日々の一言が大事です。
「いつも助かっているわ。ありがとう」
「きみのおかげだよ。ありがとう」
「今日はわたしが悪かったわ。ごめんなさい」
「ぼくの思い違いだった。きみを誤解してごめん」
こんな会話がその都度できていたら、たいがい大きな争いにはならないんです。
嬉しいこともそうでないことも増幅します
親子・夫婦では、他人以上に情(じょう)もあります。だからお互いに喜ばしいことがあれば、何倍も嬉しい。そして逆にお互いを責めるようなことがあると、その怒りも何倍にもふくれあがってしまいやすいんです。より身近な存在であるほどです。
ですから「言わなくてもわかるよね」と思わずに、「ありがとう」「ごめんなさい」を伝えましょう。すごくこじれていたように思っていた関係も、それだけでスッと改善に向かうことも多々あります!
そしたら、つらい思いは小さくなり、喜びのほうが何倍も何倍も増えていくようになりますよ!
最初は慣れなくても、ほんの少しの勇気を出して、ぜひ一言を伝えてみてくださいね。