よく世の中では「ネガティブは悪くて、ポジティブは良い」という声を聞きます。はたしてそうなのでしょうか?
つい自分をネガティブに考えてしまうあなたでしたら、今回はネガティブのスパイラルから抜け出す考え方をお伝えします。
ネガティブはいけないの?
ネガティブな思考は人間に備わっているものです。人には、嬉しい・楽しいもあれば、悲しい・悔しいがあるのと同じ。ネガティブ思考をしない人間にはなれないのです。なるとしたら、神様になるしかないかも?ですね。
悲しみ・悔しさも人間に必要なものです。つらい経験があって、つぎの喜びを実感できますからね。不安にもなりながら、それを乗り越える体験ができて成長するのです。
ですから、ネガティブに考えることはあまり嬉しくはないかもしれないですが、あってはいけないこと・悪いことではないんです。
ネガティブでもいいんです
ネガティブは排除はできません。ネガティブに考えることが多い人と、ポジティブに考えることが多い人がいる、というだけのことです。
ここで一番つらいのは、ネガティブに考えてしまう自分を「それがいけない」と、さらに否定することです。ネガティブ、つまり「否定的」に思うことも「否定」すると、何重にもつらくなります。
「自分の人生はうまく行くはずがない」と考えたって悪くないんです。でも「うまく行くはずがない」というネガティブな考えは良くないから、ポジティブにしなくては!というのには無理があります。
心底ではうまくいかないと思いつつ、それを否定してポジティブなふりをしてもつらさが増します。
ネガティブを認めたら、次に進めます
「否定(ネガティブ)」を否定することが、こころが身動きとれなくなります。
ですから一度、ネガティブに考えている自分を認めてください。「あっ、いまネガティブな自分がいる」と。認めたらやっと次に進めます。次というのは、次もネガティブに思うかポジティブに思うかを、また選べるということ。ネガティブが続いても平行に続くだけです。
しかしネガティブを否定するとつらさが「厚く、深く」なっていきます。気持ちがどんどん沈んでいきます。
ネガティブも一度は受け入れるあなたであれば、その後にしあわせを引き寄せる準備ができます。ネガティブのスパイラルにはまっている気がしたら、まずはネガティブな自分を一度受け入れることです。楽しくはなくても、つらさが深みを増していくことには歯止めがききます。